学生しか見ることのできない先生たちの素顔や意外な一面をレポート。

今回は... 先生とわくわくな大阪お店巡り!


本日の先生
水谷米博先生
ニコニコ笑顔の気さくな先生
マーケティングのノウハウやショッププロデュースの仕組みについて、いつもニコニコ笑顔で教えているおちゃめな先生。
ネクタイとジャケットで、いつもばっちりお洒落にキメています!
水谷先生のプロフィールはこちら

本日の学生
カズさん
 向上心の高いおしゃれ男子
総合領域3年生。雑貨集めが趣味で、間接照明がところどころに配置された1人暮らしの部屋は、まるでBARのよう。
将来は趣味を活かしたインテリアなどの現場で活躍したいそうです。
好きなことに取り組むときはいつも全力!

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お店巡り、スタート!
今回のティーチャーでは、空間演出のエキスパートである水谷先生とインテリアやディスプレイ方法に興味があるカズさんとで、先生が学生を連れてよく来るという大阪でいろんなお店を巡ります。
「じゃあ最初はこっち!」と迷わずまっすぐにカズさんを導く、先生の頼もしい背中をご覧ください。

 

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早速到着
とあるビルの前。ここは先生が昔から何度も訪れているお店だそうです。ご覧のとおり今では白を基調としたシンプルな壁面ですが、少し前までは歩いている人も思わず足を止めるほどに目を惹く、赤い装飾が施されていたとか!
先生は普段からこういった、外観などの変化もチェックしているんですね!

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学生だけでは少し入りにくいハイブランドも水谷先生がいればなんのその。ずんずんと先に進みます。ちなみに先生曰く、敷居が高く少し入りにくいお店で商品を買わず、ただ店内を見たいだけの時には「(観光目的で来ている)外国人のフリをする。そうすれば静かに見守ってくれるねん」とのことです。お店巡りの熟練が語る裏ワザ、是非とも試したいですね…!

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素敵なご縁
初対面の店員さんと、和気あいあいと話している先生。コミュニケーション能力が凄まじいです。
その店員さんと、関東にある同じ系列のお店(迷路のようなおもしろい建築だそう)などについて話していると衝撃の事実が。
話の途中、「大学の先生と学生で大阪のいろんなお店を巡っているんですよ」と話すと「えっ!」と店員さんが驚きます。なんとこちらの方、成安造形大学のご近所さんでした!大学内にあるカフェテリア結も、何回かご利用になられたことがあるそう。「こんなところで、不思議なこともあるもんやな~」と何度も繰り返す先生。素敵なご縁に感謝しつつ、お店を出ます。

 

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???
そのまま通りを歩いていると、とあるお店の前で「ここは見なアカンよ!」と先生が立ち止まりました。なんだなんだ?と先生の指さす方向を見ると…

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ド派手!
店頭に現れたのは、なんともキンキラキンの車!以前にこのお店の前を通りかかった時はもう1台同じような車があったようで、先生は「売れたんかな?」と不思議そうでした。もしこの車が街中を走っていたら、ついつい目で追ってしまいそう…。
「これは気になってお店に入っちゃうでしょ?」と水谷先生。カズさんも「すごく人の目を惹きますね」と頷いています。

 


「○を外れろ!?」
そろそろお昼にしよう!といったんお店巡りを中断して近くのカフェへ。
食事の最中、学生の未来について水谷先生とカズさんが話し始めました。なんでも、芸大や美大に通う人は個性的な人が多い、という点について。「確かに、地元の友達と話が合わないことがあります…」とカズさんが嘆いていました。
最近はその「個性的な部分」を正そうとする人が増えていることに危機を感じている、と水谷先生。先生は、「いちど道を外れたなら、そのままずっと外れて生きていく方が波乱万丈な人生できっと楽しい」と笑顔ながらもアツ~く語っていました。「道を外れて生きる」…まるで青春ドラマのテーマのよう。個性の塊である先生が言うと、とてもうなずける言葉ですね。

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私たち芸大生には、言うなればヒラメキが大事。誰にも思いつかないようなアイデアをどんどん生み出すことが必要不可欠です。そのために、人を、お店を、街を、いろんなものを観察して、自分の表現につなげることが大事なのですね。勉強になります!

 

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素敵なご縁その2
タメになるお話と美味しい料理で心もお腹も満たされ、お店巡りが再スタートです!
ここは水谷先生がオススメする書店。芸術に関係する本や普通の書店では見かけないような変わった本が多く並んでいてとても刺激を受けられる、芸大生必見!なお店だそうです。そんなオススメのお店で先生とカズさんが仲良く本を見ていると、何だか先生が照れくさそう…?実はカズさんが手にしている1冊の本は…

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なんと、水谷先生が監修したVMD(Visual MerchanDising)に関する本でした!VMDは、直訳すると「視覚的な商品化計画」。アパレルやインテリアなどのさまざまなお店で、コンセプトや意思を目に見える形で表現し、売りやすく買いやすい、お客さんが思わず立ち寄ってくるような売り場をつくることを目的とした手法のことです。
こちらの本ではファッションやインテリアの現場で働く方たちに向けた実践的なVMDを、写真やイラストを交えて分かりやすく解説しています。
改めて、VMDの本の監修をしている水谷先生に付きっきりで案内してもらっている今回のお店巡りが、とっても贅沢なものなんだと実感します。

 

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怪しげなお店
日もだんだん落ちてきて、お店巡り開始から6時間が経とうとしています。それでも歩みを止めない先生はとてもパワフル!
お店巡りの最後は、先生お気に入りのコスチュームショップへ。女の子のスカートの中を下から覗けるディスプレイがあったりと、少し過激!「キッチュな雰囲気やろ?」とこのお店を見る先生の目が、とても輝いていました。「多分、僕のイメージじゃない。意外でしょ」と一言。ううむ、確かに意外です。
「ちょっと、見てきてみ」と先生に背中を押され、おそるおそるドアを開けるカズさん。店内には仮装に使うようなコスチュームやアクセサリーがぎっしりと飾られています。「すごい…」と感嘆の声を上げながらも、いそいそと女の子で賑わうお店を立ち去りました。
「別世界でした…」と感想を漏らすカズさんに先生はニコニコと笑っています。学生とリサーチするときは、こちらのお店へ連れて行って反応を見て楽しむという、水谷先生のなんともおちゃめな一面を発見できました!
それにしても、誰もが知っているハイブランドからこのお店のようにマニアックなコスチュームショップまで、いろんなジャンルのお店を網羅している先生…知識を得るため、流行を知るためのどこまでも貪欲な姿勢は、学生が見習うべき姿です。

 

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身近なもので
お店巡りを終えたあとは、よく学生を連れて来るというレストランへ。
すると先生が、「例えばな?」とカズさんが頼んだホットコーヒーを手にします。


左はカップだけ。右はカップにソーサーやスプーンが付け加えられています。印象がまったく異なりますね。
カズさんからも「全然違う!」と驚きの声。目の前にある身近なものを使って、「いかに商品をよく見せるか」を伝授していただきました。

 

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今回、大阪でのお店巡りににかけた時間はおよそ7時間。その間少し休憩を挟みつつではありましたが、ほとんどの時間を歩き続け、およそ40件ものお店を巡りました。水谷先生の決して尽きることのない探求心と、<おもしろいものを見つける>ための行動力に圧巻されっぱなしの1日でした。





カテゴリー:ティーチャー 2014/12/08 
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