卒業制作展レポート part2

総合領域2年生の松崎智美です。

2015年1月8日から2月1日まで行われた成安造形大学卒業制作展2015のレポートの後半です!

今回のレポートでは前回の【卒業制作展レポート part1】から引き継ぎ、奨励賞を受賞した2つの作品と佳作を受賞した作品を紹介します。

 

奨励賞を受賞した、野村彩絵さんの「ニイガタスタンダード」。

野村さんが出身地である新潟について調査し、紹介した本です。
主に新潟市中央区についてまとめてあるこの本は、「新潟の若い世代は地元のことをよく知らない、もったいないことだ。」と日頃感じていた野村さんが、新潟のリアルを伝える目的で制作されました。

展示スペースには「ニイガタスタンダード」が置かれ、その横には新潟の写真が貼られています。
素朴で何気ない1枚1枚の写真から、リアルな新潟の雰囲気が垣間見えるようです。

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もう一人、奨励賞を受賞した松倉由馬さんの「おもちゃ道」。

おもちゃを人に振る舞い、遊ぶことによっておもちゃをたしなむ様式として「おもちゃ道」を提案するという作品。
メインであるモニターでは、松倉さんが「三代目 松平ホビえもん」に扮してお客様をおもちゃでもてなし、「おもちゃ道」の心を伝える映像が上映されていました。

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また、1月31日にはpart1でもお伝えした谷川智美さんの卒業制作「卒展先生」とのコラボレーションとして、実際に京都市美術館で松倉さんが「おもちゃ道」を実践するワークショップが催されました。

多くのお客さんが足を止め、ホビえもんさんのおもちゃに興味津々!
普段あまり見ないおもちゃたちに、「おもちゃ道」のおもてなしを受けたワークショップの生徒さんも大興奮の様子でした。

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佳作を受賞した清水理紗さんの「woolly dress」。

「ウール(羊毛)素材を使用したドレス専門ブランド」を提案した作品です。
ウール(羊毛)には冬は暖かく夏は涼しい、汚れにくい、色落ちしにくいなどの特性があります。それに着目し一般的にはサテンが使用されるドレスに、ウール(羊毛)素材を使用するオリジナルブランドを企画しています。

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ブランドのコンセプトやどういった消費者を想定するかが考察され、実際に制作されたドレスやロゴマーク、そのロゴマークを使用した紙袋などが展示されていました。

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今回の卒業制作展では、総合領域の軸であるプロデュースが地域やファッション、アートなど様々な分野で展開された作品が展示されていました。人の数だけプロデュースの仕方があり、考え方があるということが見えてとても面白かったです。

総合の卒業制作展についてPart1、part2と二回に亘ったレポートでは賞を受賞した5つの作品について紹介しましたが、展示されていたすべての作品はどれも素晴らしく見応えがあるものでした。
先輩方から勉強させていただいて、私も総合領域生としてもっとしっかりしなきゃ!身を引き締められました。

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2015年 卒業制作展・進級展 特設サイトはこちら


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