総合領域4年生の特別講義「コト・モノ・情報についてデザインする」の今年度の1回目が、2018年4月24日に行われました。
今回は、総合領域教員でもある田中真一郎先生に「つくること/しること/なぜからはじまること」をテーマに講義していただきました。
田中先生は現在、総合領域教員として、商品開発とサービスデザインの授業を担当され、また、イラストレーション領域でも商品イラストや立体造形の授業を担当、さらには地域のゆるキャラのプロデュースまでされる多才な先生です!
まずは田中先生が勤務されていた日本ビクター(現:JVCケンウッド)にて、プロダクトデザインを担当された商品の紹介を、その当時の時代背景を交えながらわかりやすく、面白くお話いただきました!

例えば「真っ黒で重厚なテレビがリビングの真ん中にあるのは不自然!」と、住空間を考慮したインテリアマッチする画期的なデザインを打ち出され、大ヒットへと繋げられました。
ですが、そこに至るまでには”個人の作品”を作るのとは違い、”商品”として、多くの投資を伴う新商品開発のとても大変な道のりがありました。

「時代」そのものの移り変わりを、商品デザインという視点から、わかりやすく解説していただきました!
自分たちが生まれる前、そして今につながる時代や人の気持ちの流れに、学生たちも前のめりになって聞いていました!

後半は、「ターゲット設定」を踏まえて商品やサービスを考えていく総合領域では欠かせない授業。
ターゲットに関する様々な分析・統計についても、マーケティングの基礎的なアプローチ方法を紹介していただきました!
最後はこれまでの講義を実践ではどう役立てていくのか、というテーマで、実際にこれからオープンするカフェを題材にご紹介いただきました。
「つくる」「しる」「なぜ」。まずは自分が動き、疑問を見つけ、考えることから生まれる想いを形にし、社会に問うていく姿勢やプロセスは、これから就職していく4年生たちに大きなヒントとなりました!
田中先生がデザインプロデュースされている「ちま吉」は、滋賀が誇る「大津祭」の公式キャラクター。
総合領域の学生も多数参加している「ちま吉プロジェクト」の成果は、今年も10月の大津祭でお披露目されます。ぜひ足を運んでみてください!
ちま吉WEBサイト→■
田中先生のWEBサイト「VEPLA」→■