對中剛大先生 特別講義レポート

総合領域4年生の特別講義「コト・モノ・情報についてデザインする」の今年度3回目の講義が行われました。

今回は、ピクニックコーディネーター / ランドスケープデザイナーの對中剛大先生をお招きし「食と場のプロデュースについて」をテーマに講義していただきました。

對中先生は本学の住環境デザインを卒業して建築の仕事をされていたのですが、「まちと人の接点を考える」ことから建築だけでなくもっと広いランドスケープ(風景)のデザインに関わり、更に「食で人と場所をつなぐ」ためにピクニックの企画をするようになったそうです。食事の提供も自分で行われます。

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今回のお話では、「人がいる空間」はどのように作られるのかを中心に、空間作りにおいて何が大切かということを様々なお仕事の事例を元にお話していただきました。

一見何もない風景のように見えて、そこに椅子やものを置ける台があれば、もうそこがピクニックの場になる。人が存在し、どのようにその場所を使い、どう過ごすのか、様々な観点からアプローチすることで人がくつろげる場所というものが造られることを改めて実感しました。イベントやギャラリーでのオープニングパーティーなどで振舞うお手製のお料理も本当に美味しそうでした。講義中にお腹を空かせた学生さんもたくさんいたはずです。

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後半は総合の先生たちも加わって、学生たちとディスカッション。当時の成安造形大学の話や、卒業されてから入社した建築事務所のお話など、色々とためになることをお話してくださいました。建築事務所がコンビニの次くらいに存在するというのには驚き。建築一本の道ではなく、人との繋がりを大切にされている對中先生にとって、今のお仕事は天職のように感じました。

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街中で人がくつろいでいる空間も、私たちの知らないところで色んなものが計算されて、そこに自然と人々が集まり街中の風景となっていたんですね。そんなところまで計算されていたんだと、個人的にすごく感動しながらお話を聞いていました。そしてふとジブリ映画の「思い出ぽろぽろ」で懐かしいと感じる田舎の自然な風景も人の手が加えられていると語られるシーンを思い出しました。人が作り出す空間は自然の中でも街中でも優しさや暖かさが溢れているんですね。

對中先生ありがとうございました!

 

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