※先日の受賞についての記事はこちらよりご覧下さい → 受賞記事へ
総合領域 3年生の酒井はるなさんが月刊「ブレーン』
「BOVA 2018(ボバ2018)」一般公募部門
「BOVA2018(Brain Online Video Award 2018)」とは映像制作業界の活性化と、
これからの時代を担うオンラインビデオクリエイターの発掘と育成を目的としています。
月刊「ブレーン」
(
一般公募部門では、協賛会社から出された課題に対して、
酒井さんの受賞作品「答えなどないエネルギー」
「人にエネルギーをあたえる動画」
酒井さん受賞インタビュー!
(※聞き手:総合助手)
この度は受賞おめでとうございました! いただいた写真を見ると、このコンペの規模の大きさや熱気が伝わってきます。
多くの企業が関わり、著名な審査員ばかりの会場だったと思いますが・・・
Q _審査員の中島信也さんや他の審査員の方からは酒井さんの受賞作品についてどんなコメントがありましたか?
_ 中島さんからは「真面目に作ってたね」と言われました(笑)。
そりゃ真面目に作りますと思いながら、物自体は面白がって作ったつもりだったので「ガーン」て衝撃はありました。
そうか真面目か、と。良くも悪くもという意味で前向きに捉えています。
審査員長の方からは「出光っぽくないのが良い」と言って頂きました。
Q _会場では他にどのようなお話や進行があったのでしょうか?
_ 学生部門賞は受賞作の上映は無かったのですが審査員の中島信也さんから賞状を受け取り、写真撮影を行いました。
審査員長の佐々木康晴さんは「企業側の出す課題も年々変化している。商品や会社のプロモーションではなく、
人の心が動き、行動が変わることを求めるもの
(ゼクシィの『結婚したくなる動画』や出光興産の『人にエネルギーを与える動画』など)が多く、
結果そういった作品が多く集まった。良い傾向である。」といった内容のお話をされていました。
授賞式後は懇親会が行われ、審査員や他の受賞者の方々とお話したり名刺を頂く機会がありました。
Q _今回の受賞作を制作する中で苦労したことや、特に楽しかったり、何か発見したことを教えてください。
_もともと映像の授業内課題として制作し、方向性のプレゼンをする1時間くらい前に苦し紛れに決めたテーマでした。
やりたいことではあったけれど、出光のCMとして成立するかが不安でした。
自分の作品の為に、お金を払って好きな時間を過ごしている方々を撮って良いのかという葛藤はありました。
それでも、とにかくやってみようと思って、インタビュー部分はライブ会場の廊下などで出待ちして撮りました。
あの人は忙しそう、あの人は怖そうだしやめとこう、とか見定めながら。
ですが、いざ話しかけると快くOKしてくれる方が多くて「人間って捨てたもんじゃないな」って勝手に感動してました。
普段なら絶対に話しかけない人と、取材の延長でアイドルの話が出来たのも新鮮でした。
ファンになったきっかけだとか、逆に〇〇(推しているグループ)観てどうでした?とか、最近の関西アイドルの傾向なんかを、
中には20分30分と語ってくれた方も。各々推しているグループのファンがもっと増えてほしい、
シーン自体が盛り上がってほしいという思いを感じましたし、だからこそ撮影をOKしてくれたのかもしれません。
そういった彼らの前向きなパワーから逆に勇気を貰いました。
もう一つ苦労したというか大失敗だったことは、取材当時はWeb掲載の許可を取っていなかったこと。
取材から3ヶ月経って名前も連絡先も知らない方ばかり。映像のスクリーンショットとどこのアイドルのファンか、
という情報のみで現場に行き、お客さんに聞き込みをして回りました。ファンのコミュニティは凄いもので
「この人、今日は来てないけど〇〇さんだよ」とSNSのアカウントを教えて頂き、最終的には殆どの方と連絡が取れました。
しかしもう流石にこんな失敗はしたくないです。途中、自分何やってんだと思いました。
普段通りアイドルに会いにきた人々を撮ることに意味があったので、そこが貫けてよかったです。
また、取材を行う中で作品の目指すゴールが微妙に変化していくのが面白く感じました。
こう答えるだろうという自分の想定が覆される度、映像が息づいていく様でした。
Q _ 何か受賞をきっかけに変わったことや、自分の中で思ったことなどあれば自由にお願いします。
_初めて作品らしい作品が出来てほっとしています。
社会人と交換する名刺が無いことに気づいたので名刺を作ろうと思いました。
また、自分の考えが商業的な分野から受け入れられたことはシンプルに嬉しかったです。
※画像をクリックしていただくと受賞作品が視聴できます。(※BOVA Webサイトより掲載させていただいております。)
出光興産/人にエネルギーをあたえる動画「答えなどないエネルギー」酒井はるな
Q _ 最後に、今後BOVAなどの映像コンペへ応募を考えている学生へ酒井さんなりの制作のポイントや、
考え方のアドバイスをお願いします。
_自分は「あの出光がこんなCM流してたら超イケてるな」というゆるい気持ちで制作しました。
そういう考えで作られたものが沢山あったら楽しいと思います。
オンライン動画のコンペということで、審査員の方がボーッとTwitterを眺めている状況を仮定し、
ここで自分の動画が流れてきたとき目に留まるか?ということは強く意識していました。
酒井さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!!
「BOVA 2018」WEBサイトに審査結果の発表が掲載されています。→ ■
また雑誌「ブレーン」5月号にも審査結果が特集記事として掲載されています。
本学、映像・放送コース3年の田島実結さんがファイナリスト(最終選考候補者)
としてWEBと雑誌上で発表されています。田島さんの動画作品「らくがき」がWEB上で視聴できます。