株式会社ロフトワークの方々をゲスト講師として招いた総合領域授業「特別講義1」 “「問いの設計」デザインリサーチ合宿 ーインタビューして、次どうするの?ー” が、2019年8月3日〜8月25日に行われました。
この授業は、「デザインDEATH」をタイトルに、”死”を通して”生”を考えるというテーマに沿って、さまざまなデザインリサーチ手法を経験し、問いの立て方から、情報の収集〜整理〜結合に至るプロセスを学ぶ構成になっています。
現在、全4回の授業を終え9月下旬に成安造形大学内で予定されている展覧会に向けた準備をしています。
ロフトワークの方々を始めとする、さまざまな方との交流やリサーチを通して、どうインタビューを行いアウトプットしていくかを実践的に学んだ授業の様子を振り返ってご紹介していきます。
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8月3日/授業1回目
1回目授業は2部構成となっており、第1部では同社プロデュサーの篠田栞先生と、クリエイティブディレクターの国広信哉先生から、ロフトワークのさまざまなプロジェクトへの取り組み事例の紹介や、デザインリサーチ手法についてご紹介いただきました。
篠田栞先生によるさまざまなプロジェクト事例の紹介。
国広信哉先生によるデザインリサーチについての考え方が。
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第2部では、写真家であり、元狩猟家、そして末期の血液がん患者である幡野広志先生から、これまでの活動の紹介や、死と向き合うこと、死について考えることについてお話いただきました。
「人は幸せになるために生きている。人それぞれ幸せの価値観は色
多様な経験をされてきた幡野先生がご自身の息子へ残すものとして何よりも「自分の考え方や言葉を伝えたい」という思いが。
その深刻さを感じさせないくらいフランクな人柄の幡野先生とのディスカッションでは、どんな質問に対しても笑いが起こるような楽しいお話をいただきながら、参加者たちも笑顔と真摯な顔を混ぜ合わせながら、複雑で、人それぞれ考え方も違う、それでも、誰もがいつかたどり着く”死”というものに対し、ポジティブに向き合う機会となりました。
次回までにそれぞれが”死と生”にまつわる本をリサーチしてくる、という課題を与えられ、授業初回を終了しました。
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8月8日/授業2回目
5グループに分かれ、ロフトワークのスタッフがファシリテーターとして各グループに加わり、学生それぞれが持ち寄った本の紹介や、ディスカッションを元に授業が進み、興味深いキーワードが浮かび上がっていきました。それらキーワードをネットで調べるなどしながらさらに議論を深めていきます。
それぞれが調べてきたこと付箋に書き出し、マッピングしていくことでリサーチしてきたことについて膨らませ、またそれを凝縮していく作業が続きました。
“死”や”生”についての気づきを書き出し、壁が付箋で埋まっていきます。
授業の途中では随時、アウトプットに必要な要素が国広先生よりアドバイスされます。
死と生にまつわる様々な本が!
この日の到達点として、各グループごとの着眼点から「もし◯◯が◯◯だったら」という「問い」を立て、その「問い」に沿って身近な人にインタビューをしてくる、という次回までの課題が出され解散。
授業終了後は、参加者とロフトワークスタッフの全員でスイカを食べながら、プチお疲れさま会。
次回は3、4回目授業で行われた、関西の文化施設や介護施設へのデザインリサーチや、合宿についてレポートしていきます! ご期待ください!
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_株式会社ロフトワークさまによる今回の講義の記事です!
https://loftwork.com/jp/news/2019/09/25_designdeath
_株式会社ロフトワーク_WEBサイト
_国広信哉先生紹介
https://loftwork.com/jp/people/shinya_kunihiro
_篠田栞先生紹介
https://loftwork.com/jp/people/shiori_shinoda
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_幡野広志先生と糸井重里氏の対談
https://www.1101.com/hatano_itoi/
_幡野広志先生_note
___今回の特別授業のことも書かれています!
https://note.com/hatanohiroshi/n/n84809b0e073a
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