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矢津吉隆先生、特別講義レポート

総合領域4年生の特別講義「コト・モノ・情報をデザインする」の2020年度1回目の講義が行われました。
現在、本学ではオンライン授業と対面授業が併用されています。

今回の講義では、ソーシャルディスタンスを保った対面開催に加え、同時にオンライン配信を行う初めての取り組みとなりました。

今回の特別講師は、「kumagusuku」運営、美術家として活動されている矢津吉隆先生。

「ART HOSTEL kumagusukuを通した新しい関係性と場」をテーマに講義していただきました。

 

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「kumagusuku」とは、2013年瀬戸内国際芸術祭のプロジェクトとして始動し、その後京都にゲストハウスとしてオープンされた宿泊型アートスペースです。
2020年春、コロナ禍による影響と街における宿泊業の在り方への疑問から休業へ。しかしその後、矢津先生のご自宅の一部を改修し、アーティストのアトリエから出る廃材を流通するプロジェクト「副産物産店」のスペースとしてさらなる展開を迎えています。

講義では他にアート思考を学ぶ私塾「アート×ワーク塾」、古民家をスタジオとして改修して貸し出す「BASEMENT KYOTO」など、幅広い活動を紹介していただきました。
現代美術家である矢津先生は、大学のゴミ捨て場から廃材活用の仕組みを提案されたり、アトリエの空間を支持体と解釈されたりと、ご自身の経験をもとにしたアーティストの視点から、様々な気づきや提案をされていました。

多くの人を巻き込みながらプロジェクトに取り組む姿に、学生たちも大いに刺激を受けたようです。

 

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講義後半は先生・学生たちと質疑応答を行いました。

大学時代の作家活動のお話から、事業とは切って離せないお金の話、実績を積んで信頼を得ることから見える新たなステージについてなど、今後のキャリアを考える4年生にとって興味深いお話が多く、真剣な眼差しで耳を傾けていました。

斬新なアイデアを次々と実践されている矢津先生だからこそ、「失敗を恐れずにやってみる」という挑戦することへの大切さを実感できる時間となりました。

矢津先生、ありがとうございました!

 

 

 

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