無事に卒業制作展も終わり、嬉しいような寂しいような。徐々に日常を取り戻しつつある総合領域です。
1月中旬、卒業制作の準備であたふたする4年生の様子を見にプロジェクトルームへ訪れました。
プロジェクトルームとは、総合領域の学生が制作やグループワークなどさまざまに使用する専用ルームのこと。総合領域の学生全員が使用する部屋のため、常に譲り合い、ルールを守って使用しています。
4年生とお話しながら部屋の様子を眺めていると、見慣れない木の屋根が目に飛び込んできました。
そこにはたくさんの絵馬がぶら下がっています。隣には『総合神社』の文字。
思わず近寄ってぱしゃり。
こちらは1月になると姿を現す幻の神社。
制作されたのは総合領域3年生の古木美紅さん。制作された経緯をお聞きしました。
「2年生の冬休み手前、コロナウイルスの影響で実家に帰れなかったり初詣に行かないという人がいるのを知りました。自分も一人暮らしをしている身として、みんなが家族と会えず寂しい年末年始を迎えてしまうのは悲しいと感じました。少しでも明るい気持ちになってもらおうと、お正月らしいものを作りたいと考えました。そこで目をつけたのが絵馬で、抱負やお願い事を書いたら気持ちも前向きになるのでは!と狙い絵馬と絵馬かけを作り実習室に設置しました。」
コロナ禍以降、学年を越えたコミュニケーションを図る場も少なくなっていましたが、この絵馬を通して明るい話題が広がる関わりの場となっていました。学生が主となって使用するプロジェクトルームだからこそ、学生が自ら問題解決する動きがあってとても良いなと思いました。
書かれた絵馬たちはとある神社にて実際にお焚き上げされるそうです。本格的です。
みんなの願いが叶いますように。