24特別講義1『NOT MY BUSINESS? 「個人的な問題」からはじめる商いのデザイン』【講義編】

オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニー株式会社ロフトワークの方々を特別講師として迎えた「特別講義1」も今年で6年目となりました。

今回は「個人的な課題」に焦点を当て、それぞれの手が届く範囲の課題解決を”商い”を通して実践しました。講師はロフトワークのクリエイティブディレクター太田佳孝先生です。

授業は3日間開催され、京都五条のロフトワーク京都オフィスの1FにあるFabcafe Kyotoにて行われました。

講師の太田佳孝先生は、百貨店で店舗運営と新規事業開発を経験されたあと、デザイン・写真・映像といったクリエイティブ領域のスクールマネジメントに携わられてきました。多くのクリエイターや学生と関わり、デザイン教育にご経験をお持ちの方。現在は多様な領域で理論と実践を横断するディレクションを手がけられています。

<1日目前半>

太田先生から今回のテーマについて説明を受けました。

今年のテーマは「NOT MY BUSINESS ? 「個人的な問題」からはじめる商いのデザイン」

Not my businessとは、「自分には何ら関係ない事」という意味です。

社会の構造も複雑になり未来を見通すことが難しい現在、「人々は」「日本人は」と大きな主語で語ると具体的な対象がこぼれ落ちたり見えなくなったりすることがあるかもしれません。

今回は、自分ごととして捉え、個人の手と目が届く範囲で語ることのできる「小さな主語」を問題発見の起点にします。

そしてその問題に寄り添った小さな”商い”を行うことによって、価値を生み出すことを目標としました。限られた時間の中では商品開発に注力するのではなく、どのように体験価値に意味づけしていくかがポイントとなりそうです。

商いの実践には屋台を使用します。

いわゆる屋台と言われてイメージできる対面式の大きなサイズのものから、昔の駅弁販売員が使用していたような首からかけるだけのコンパクトなものまで用意していただきました。

屋台に立つだけでお店の人という見え方になり、まさに商いを行うための装置です。

<1日目後半>

カモメ・ラボ代表の今村謙人さんから屋台の魅力ついてのお話を伺いました。

今村さんは、自ら屋台を作り出店をしながら、モノや人を繋げる場作りを行ったり、街の未来をつくる実験のコーディネートなどを各地で実践されています。

昨年、屋台実践者や専門家へのインタビューなどを通して、現代の「屋台」から暮らし方、働き方、社会への関わり方などを考える『日本のまちで屋台が踊る』を出版されました。

今村さんが屋台を始めたきっかけは、世界一周旅行中のメキシコ。路上に座卓を出して焼き鳥屋を始めたそうです。屋台は仮設店舗であり、常に実験の場。屋台にすることでコミュニケーションに理由ができ、開かれた手段になることが魅力だとおっしゃっていました。


屋台の使い方や可能性を大いに吸収した学生達。この後は3チームに別れて、個人的な課題の洗い出しとどのように商いに繋げられそうかを考えていきます。

「コト・モノ・情報をデザインする vol.1」チャッピー岡本先生 特別講座レポート

総合領域の卒業研究の一環として毎年行われる特別講座「コト・モノ・情報についてデザインする」
今年度はカブリモノ作家のチャッピー岡本先生をお招きし、「カブリモノ生活-一枚の紙から始まるデザイン-」を題してご講演いただきました。

チャッピー岡本先生は、グラフィック、パッケージ、プロダクトのデザイナーの経験により、何気ない一枚の紙からユニークな発想のカブリモノを生み出しました。オリジナルグッズとして色や素材を研究する傍ら、ワークショップでは人々とのコミュにケーションを大切にされています。
また、チャッピー(chappy)は「change+happy」の造語で、「カブリモノやデザインを通して、みんなを幸せに変えたい!」という意味が込められているそうです。

当日の講義では、様々な作品を展示いただいて実際に触らせてもらったり、被らせてもらったりしながらカブリモノについてのお話をお聞きすることができました。

授業後半は質問コーナー。

総合領域の教員たちもカブリモノを被らせてもらいました。

湖西線アートプロジェクトが始動しました

総合デザイン演習5の授業では3回生がJR西日本さんと連携し、湖西線を盛り上げるための企画を行います。

「湖西線アートプロジェクト」の授業は2021年度に始まり、今年で4回目となります。
今年はJR湖西線が50周年ということもあり、より一層気合いが入っています!

初回の授業ではJR西日本の方がプロジェクトの説明をしに来てくださいました。

昨年プロジェクトに参加した先輩にも話を聞き、企画が完成するまでの流れを押さえました。

いよいよ実践的な取り組みが始まる3回生、どんな企画を提案するのか楽しみです!

令和6年度入学式が行われました

本日4月1日は天気に恵まれ、晴れやかな入学式となりました。

新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます。
多くを学び多くの友を得られるように、そして大きな夢に向かって、のびのびと実り多い学生生活を送ってください。
本日は本当におめでとうございます。

卒業制作展 準備風景の振り返り

今回は、卒業制作展に向けた準備風景をご紹介します。
4年生は年始からモリモリと制作をしていました。

こちらは、1月11日にコミュニケーションスペース「結」にて「保護ぬいカフェ」のイベントが行われた際の写真です。
それぞれのぬいぐるみに健康証明書タグがついていたり、引き取っていただいたお客様には里親手帳が配布され、大切にしたいと思わせる工夫がされています…!
卒展では、内容がさらにブラッシュアップされた素敵な展示になりました!

別の教室ではかわいいキャラクターが切り抜かれています。
展示を少しでも良いものにするべく、最後の最後まで準備をしていました。

また、今年の卒業制作展では卒業制作展のビジュアルイメージを総合領域の3年生が担当しました!

以上、準備風景の振り返りでした!

新入生歓迎会を開催!

4月12日(水)に新入生歓迎会が開催されました!

大学についてまだまだ知らないことの多い新入生のため、
上級生が施設把握の助けになるミニゲームを作ってきてくれました。

新入生同士の親睦はもちろん、学年を超えた交流も深まった様子。
総合領域生の強みである「企画力」が存分に発揮された素敵なイベントでした✨

令和5年度入学式が行われました。

本日4月3日、令和5年度入学式が行われました。

新入生の皆さま、御入学おめでとうございます。
多くを学び 多くの友を得られるように、そして大きな夢に向かって、のびのびと実り多い学生生活を送ってください。
本日は本当におめでとうございます。

SELECTION 卒業制作展 2023

2022年度の卒業制作作品から、6領域21コースごとに選抜された作品を、成安造形大学【キャンパスが美術館】で再構成して展示する「SELECTION 卒業制作展 2023」が開催されます。
総合領域からは、BELLA ABIGAIL MESANYさんの作品「Shiga:Odyssey」が展示されます。
是非ご高覧ください。

【開催期間】2023年4月3日(月)-29日(土) 11:00—17:00 / 日・月曜休館 
※4月3日(月)入学式、4月16日(日)オープンキャンパスは開館
【会場】成安造形大学
・ライトギャラリー
・ギャラリーアートサイト
・ギャラリーウインドウ
・ギャラリーキューブ

■成安造形大学
https://www.seian.ac.jp/

■展示詳細
https://artcenter.seian.ac.jp/exhibition/5987/

2021年度卒業生 藤本渓太【TVFジャーナリズム賞】受賞のお知らせ

藤本渓太さん(2021年度卒業生)が卒業制作で制作した『集う 笑う ゆうゆう』が、ジャーナリスティックな視点に特に優れた報道系作品として高い評価を得て、「東京ビデオフェスティバル2023」にて【TVFジャーナリズム賞】を受賞しました。
https://tvf2010.org/top2014.html


『集う 笑う ゆうゆう』
https://www.youtube.com/watch?v=n-naWZiTArM

作者は学生で祖母と同居。そこは大阪府箕面市の一軒家で、祖母が自宅を開放してボランティアで運営する高齢者施設「気まぐれゆうゆう」である。連日、高齢者女性世代で大繁盛と、元気と笑顔の光る場所となっている。撮影して気づいたのは祖母がイベントには参加していないことだ。密着し、その魅力を紐解きコミュニティの成り立ちを考えるドキュメンタリー作品です。(TVFの作品紹介文より:一部加筆)

「東京ビデオフェスティバル」
1978 年以来 通算45回継続開催となる映像祭。国内外から数多くの映像作品が毎回応募されている。