総合領域特別講座「コト・モノ・情報についてデザインする vol.1」

総合領域特別講座「コト・モノ・情報についてデザインするvol.1」として「MEDIA SHOP」代表 斎藤孝司氏を講師としてお招きしました。今回は「別の仕方でーDoing art-related work in another way」と題して講義をしていただきました。

「MEDIA SHOP」は1981年にオープンして以来、京都のアート&デザイン分野の情報発信地として知られています。斎藤先生は約30年にわたり現代アート、建築、ファッション、写真、現代音楽を紹介し、国内外から仕入れた商品販売や出版記念イヴェントの企画、併設ギャラリーの運営などに携わってこられました。また、アートコーディネーターとして、ミュージアムショップの立ち上げや、フリースペースの運営アドバイザー、ホテル等商施設のライブラリーの企画などを行っておられます。

斎藤先生は様々な芸術に造詣が深く、最新の評論や美学をいち早く紹介してこられ、その卓越した審美眼はコアなアートファンからも支持されています。授業では、80年代以降に顕著となったポストモダニズムの潮流に触れて当時のアートの動向について資料を交えて紹介されました。また、90年代以降のIT革命やアマゾン登場による物流や出版業界の変化について述べられ、80年代や90年代を知らない学生の皆さんにも興味深い内容でした。
斎藤先生 お忙しいなかありがとうございました。

「2021 特別講義1」ロフトワーク ”Walk a look” 第1回

株式会社ロフトワークの方々を特別講師として招いた総合領域主催「特別講義1」も3年目となりました!今回は「Walk a look半径250mの “あるく”デザイン」をテーマに、未来のあり方について考えるビジョンデザインを学びます。講師はロフトワークプロデューサーの小島和人先生。

第1回目(5月16日)はロフトワーク京都のオフィスがある「Fabcafe Kyoto」にて行われました。
個人の価値観を起点に”未来”を考えるため、歩きながら無駄を発見することが1回目のゴールです。無駄を見つけるためのツールとして、雑談アプリ「Dabel」と「Insight Hunter (ピコピコハンマー)」を手にフィールドワークへ向かう学生たち。

また今回は、音声コミュニケーション(雑談)アプリ「Dabel 2.0 Bata版」のテストフライトに、授業として参加するという世界初の試みともなります..!セカイカメラで知られるDabel開発者の井口尊仁さんにもご参加いただき、気づきの多い1日となりました。

総合領域3年主催イベント|「夢を結び、実を結ぶ ~いま、デザインにできること~」レポート

2020年後期に行われた、総合領域3年生の授業を紹介します。

講演会の企画、広報、運営に加え、リフレクションの計画と展示を全て学生達で行いました。

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イベント名は「夢を結び、実を結ぶ ~いま、デザインにできること~

成安造形大学内にあったカフェテリア結が2020年に営業を停止しました。その後の建物やスペースをどのように生かしていくかをテーマにして、講義とディスカッションを行いました。

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講師は、ディレクター、ピクニックコーディネーター、料理家等、幅広くご活躍されている對中剛大(たいなかまさひろ)さんです。

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このディスカッションで出たアイデアと對中さんの講義をもとに、結の未来計画のまとめました。

イベント企画や広報のリフレクションと合わせて、20212月に学内のスパイラルギャラリーで展示しました。

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コロナ禍により動き方に制限がある中、企画からリフレクションまで全力やり切ってくれた3年生。イベントも展示も盛況のうちに終えることができました。おつかれさま!

令和3年度入学式が行われました。

本日4月1日、令和3年度入学式が行われました。

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新入生の皆さま、御入学おめでとうございます。多くを学び 多くの友を得られるように、そして大きな夢に向かって、のびのびと実り多い学生生活を送ってください。本日は本当におめでとうございます。

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『成安造形大学 卒業制作展2021』が開催されました

成安造形大学の卒業制作展が、2021年1月28日(木)から1月31日(日)まで、京都市京セラ美術館で開催されました。

総合領域からは4年生20人が出品。写真は会場風景です。

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幾つか作品を紹介してみましょう。優秀作は川村晴香さんの「深い広い笑い」でした。

最後までかかった川村のお笑い推し.でも,優秀賞.

それに次ぐ奨励賞は、上野山香穂さんの「ふみくら」と土橋彩乃さんの「うみのエイリアン」。佳作は横山愛海さんの「Knock Knock Talk.」でした。

上野山の通販サイト.

土橋.

横山.

 総合領域の作品は幅が広く、他の作品のスナップも幾つか挙げてみます。説明はつけませんが、写真から想像してみて下さい。

林.

白井.

中西.

中島のぬいぐるみ.

岡崎の棍棒のようなもの.

山本.

奥山太貴先生、授業レポート

第2回 特別講座「コト・モノ・情報をデザインする」は、奥山太貴講師を招い
て「デザインはコミュニケーションを生む仕組み」と題して開催しました。

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奥山さんは本学のメディアデザインコースを卒業後、東京/岡山/インターネッ
トの3つのフィールドをベースに活動中です。岡山では実家の奥山いちご農園plateと畑で取れるアイスのお店AOBAの立ち上げに関わられています。

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今回は、そのリブランディングについて述べられました。農園の抱える課題を
洗い出し、それに絡めた商品企画、広報のディレクションをされていました。

 

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地域社会の中での役割や結びつきを大切にしながら、新しいしビジネスにして
ゆくねらいや工夫の仕方について熱く語っていただきました。

「特別授業1」ロフトワーク ”ENJOY NOISE” レポート

昨年に引き続き、株式会社ロフトワークの方々をゲスト講師として招いた総合領域「特別講義1」が2020年8月~10月にかけて全6回行われました。株式会社ロフトワークは、オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニーです。

「不測の事態を楽しむ-ENJOY NOISE」をテーマに、プロジェクトマネジメントについて学ぶ授業が開催されました。

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第1回は大学でロフトワークのクリエイティブディレクター基真理子先生を中心にプロジェクトでの失敗談、どんな問題が起きてどう解決をしてどのような学びを得たかのプロセスをお話しいただきました。

 

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また、グループに分かれてプロジェクトの計画段階でメンバーの頭のグレーゾーンを見える化するワーク「たまご料理を分解する」を行いました。

普段から慣れ親しんだシンプルな卵料理も、すべてのプロセスを書き出すと膨大な量に…!

当たり前を共有する必要性や、考え方や行動の多様性を実感した時間となりました。

 

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第2~5回はzoomでのオンライン授業です。

プロジェクトマネジメント基礎/計画を立てる/人に働きかける/変化を受容

以上4項目を授業ごとのテーマに据え、各回異なるゲストをお呼びし、オンラインホワイトボードツールmiroを活用しながらプロジェクトマネジメントに関するワークやディスカッションを行いました。
オンラインだからこそ、普段ではお会いできないような各地のゲストから直接話を聞くことができ、刺激的な時間となりました。

 

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最終回となる第6回ではロフトワークのオフィスがあるMTRL KYOTOにお邪魔しました。

第1回授業で行った「たまご料理を分解する」に不測の事態 (「卵アレルギーのお客さん」など) が次々に講師から投入され、その対応についてグループで実践的に取り組みました。
 

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最後に今回の授業を通してお世話になった基さん、小島さん、浦野さん、圓城さんからそれぞれ一言いただきました。

全6回にわたるプログラムで様々なプロジェクトで活躍されているゲストから実体験を聞くことができ、ワークを通して不測の事態をいかに楽しむかを考え、授業が終わってからも実践できる考え方を教えていただきました。

ロフトワークのみなさん、ありがとうございました!

 

また授業の最終アウトプットとして、それぞれの学生が作成したグラフィカルなレポートは、アワード」サイトでご覧いただけます。

株式会社ロフトワークのWebページでも授業レポートが紹介されています。

 

矢津吉隆先生、特別講義レポート

総合領域4年生の特別講義「コト・モノ・情報をデザインする」の2020年度1回目の講義が行われました。
現在、本学ではオンライン授業と対面授業が併用されています。

今回の講義では、ソーシャルディスタンスを保った対面開催に加え、同時にオンライン配信を行う初めての取り組みとなりました。

今回の特別講師は、「kumagusuku」運営、美術家として活動されている矢津吉隆先生。

「ART HOSTEL kumagusukuを通した新しい関係性と場」をテーマに講義していただきました。

 

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「kumagusuku」とは、2013年瀬戸内国際芸術祭のプロジェクトとして始動し、その後京都にゲストハウスとしてオープンされた宿泊型アートスペースです。
2020年春、コロナ禍による影響と街における宿泊業の在り方への疑問から休業へ。しかしその後、矢津先生のご自宅の一部を改修し、アーティストのアトリエから出る廃材を流通するプロジェクト「副産物産店」のスペースとしてさらなる展開を迎えています。

講義では他にアート思考を学ぶ私塾「アート×ワーク塾」、古民家をスタジオとして改修して貸し出す「BASEMENT KYOTO」など、幅広い活動を紹介していただきました。
現代美術家である矢津先生は、大学のゴミ捨て場から廃材活用の仕組みを提案されたり、アトリエの空間を支持体と解釈されたりと、ご自身の経験をもとにしたアーティストの視点から、様々な気づきや提案をされていました。

多くの人を巻き込みながらプロジェクトに取り組む姿に、学生たちも大いに刺激を受けたようです。

 

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講義後半は先生・学生たちと質疑応答を行いました。

大学時代の作家活動のお話から、事業とは切って離せないお金の話、実績を積んで信頼を得ることから見える新たなステージについてなど、今後のキャリアを考える4年生にとって興味深いお話が多く、真剣な眼差しで耳を傾けていました。

斬新なアイデアを次々と実践されている矢津先生だからこそ、「失敗を恐れずにやってみる」という挑戦することへの大切さを実感できる時間となりました。

矢津先生、ありがとうございました!

 

 

 

成安造形大学 卒業制作展2020

 

「成安造形大学 卒業制作展2020」が、2020年2月5日(水)より、各領域ごとに複数の会期と会場に分けて開催されました。

総合領域 デザインプロデュースコースは15名が出品しました。

「コト・モノ・情報をデザインする」という総合領域の研究理念に則って、商品企画やイベント企画、現代社会が抱える諸課題についての提案、記録映像作品まで様々な表現形式で4年間の研究成果が発表されました。

 

日時:2020年2月7日(金)−2月9日(日)(終了しています)

会場:京都文化博物館5階

空間デザイン領域と共催

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卒業制作展2020 総合領域 デザインプロデュースコース受賞作品を紹介します。

 

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【優秀賞】 永原佳純‎

「What is biomimetics ? 生物模倣技術ってなんだろう」

生物の身体の構造を模倣した技術をバイオミメティクスと言います。

巨大ガシャと木製パズルを使ってバイオミメティクスの具体例を学び、自然に興味を持ってもらえる知育玩具を制作した。

遠藤

【奨励賞】 遠藤希生

「ドキュメンタリー 音楽の未来を考える」

サブスクリプションによってCD離れが加速している現状に、レコードショップのオーナー、お客さんが何を思うのかをインタビュー。

CDの魅力とは何か、音楽の未来について考える。

 

 

 

吉元

【佳作】 吉元咲希

「OKUTSU芸術祭を見つめる」

2019年岡山県苫田郡奥津にて開催のOKUTSU芸術祭について、運営と広報の視点で分析を行なった。

ワークショップでの制作物と映像、パネル、ZINEを展開した。