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展覧会「ON PAPER 紙にとどまるもの」について

暑さが続く7月に展覧会「ON PAPER 紙にとどまるもの」を開催しました。
私たちの暮らしでは「紙を使わず」に紙媒体を電子化しデータとして活用・保存するようになってきました。
そのような中でも「紙を使った」アート作品は、版画やドローイングやオブジェなどたくさんあります。

多くの作家は、紙に絵の具やインク等を使って表現しますが、そこには時が過ぎても思考の跡がとどまっています。
会場では、長尾個人のコレクションを中心に美術領域の教員を含めた44人の作家による55点の作品を展示しました。
あわせて1950年代からの時代背景を考察して、美術雑誌やポスター等の展示も加えて、印刷やデザインとの接点も探りました。

成安造形大学 [キャンパスが美術館] ギャラリーアートサイト 、ギャラリーウインドウの展示風景。

本展では総合領域の研究生とゼミ生による鑑賞プログラムを実践しました。

研究生のLAI BOHANさんの撮影と編集による「Review of artbook」と題した映像作品を披露しました。また、総合領域4年生の阿部優輝さんが「鑑賞の手引き」を編集、作成しました。在校生や受験生に向けて、本人のイラスト入りでドローイングや版画の技法を紹介し、わかりやすく解説しています。それぞれ企画・監修は長尾が担当しました。

2023年7月26日 

本学において京都市立芸術大学美術学部版画専攻研究室(指導教員:吉岡俊直教授ほか)と成安造形大学美術領域(指導教員:岡田修二教授、馬場晋作准教授ほか)で合同授業を実施しました。本展の趣旨をふまえて事前に各大学の研究室から発表する学生2名を選出しました。当日は会場にて作品解説を長尾、中谷至宏教授が行い、その後は、教室に移動して版画専攻の学生と成安造形大学の学生(総合領域、美術領域)らが活動報告を行いました。各教員からは作品の講評をいただき、教員や学生らと意見交換することで交流を深める機会になりました。

猛暑が続くなか、本学のギャラリーや会場には多くの学生たちが集まっていただけました。合同授業では、日頃から熱心に取り組んでいる様子が伺えて、暑さに負けない盛り上がりを見せていました。(文・長尾浩幸教授)

関連記事:「ON PAPER 紙にとどまるもの」展 レビューについてはAMeetをご参照ください。

https://www.ameet.jp/feature/4793/

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