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特別講義1「地域」 と「わたし」が溶け込む場のデザイン【1日目:リサーチ編】

オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニー 株式会社ロフトワークの方々を特別講師として迎えた「特別講義1」が5年目に入りました!今回は京都・梅小路エリアにあるシェアオフィス「葡萄とパスタ」を舞台に、自分やチームメンバーの得意な分野を活かした場づくりを実践します。講師はロフトワークのクリエイティブディレクター、服部木綿子先生です。

今年は全3日間で構成。成安造形大学を離れて「現場」で発想し実践的に学びます。
この記事では1日目をレポートしていきます。

第一部
「葡萄とパスタ」のお向かい「Umekoji MArKEt」2Fのオープンスペースで服部先生そして外部パートナーとして参加される先生の自己紹介をしていただきました。

服部木綿子さんは岡山の田舎で農業や狩猟に関わり、ゲストハウスを運営。その後、神戸で農産物店のマネージャーとして地域のコミュニティ支援を行なってきました。ひとりひとりが持っている能力を分かち合えるプロジェクト作りが得意で、異なるバックグラウンドの人々が肩書きを超えてつながる瞬間を大切にしています。

水口 貴之さん京都R不動産 代表) 授業の舞台となる「葡萄とパスタ」の発起人であり責任者。大学を卒業後、東京での広告代理店にて営業・アライアンス業務を担当。祖父の家が築数百年の茅葺屋根 の古民家だったことから、趣きのある物件を住みつなげるようにしたいと2016年に不動産・リノベーション事業を行う会社を設立。その後、2017年京都R不動産をオープンしました。

奥 祐斉さん株式会社bona代表)「葡萄とパスタ」の入居者の一人。106の国と地域を旅してきた旅人です。アフリカでの暮らしで心を救われ、アフリカのおおらかで多様な価値観を日本に広めることを目指しています。イベントやツアー企画、プロダクト開発、コミュニティビルディングなどを行いながら、スパイスの輸入や企画旅行の販売も手がけています。アフリカ産のスパイスにこだわったAfrica Colaの販売も行っています。

葡萄とパスタとは
水口さんが発起人として立ち上げたシェアオフィス。賃料でデスクを一つ借りて、他のスペースは自由に使えるようにしています。屋上には葡萄の木があって、水口さんいわく入居者と野菜を作ってパスタを食べたいから名前は葡萄とパスタにしたとのこと。
服部先生は近所のひとたちと一緒にプランターをつくるなど「葡萄とパスタ」の立ち上げに深く関わっており、この場所を子供が学校帰りに宿題をしたり水やりをしたりできるそんなオフィスにしたいと語っています。

第2部
フィールドワークを行いました。まずは京都の食を支える京都市 中央市場へ。
4月1日にオープンしたばかりの京都市 中央市場 水産棟見学エリアの入り口で水口さんのレクチャーを受けました。

食品ロスに取り組む八百屋さん西喜商店でのリサーチを経て、「普段、自分たちの口に入る野菜がどのように作られ、どのような人々の手を経て食卓に届けられているか?」を実感し、それぞれの人に生活があり使命があり苦労があることを知りました。また「葡萄とパスタ」が立地している町の特性をだんだんとつかんできました。

レクチャーのあと、西喜商店の余剰野菜を購入しました。

第3部
西喜商店で仕入れた余剰野菜をどう活かせるかを考え、グループに分かれ3タイプのパスタを作り、調理すること+食べることを見つめ直しました。

この日導き出したテーマ
「この町で暮らす人 働く人に、来て欲しい。なって欲しい。」
に沿って、一般の方々に参加を呼びかけるイベントを開催することに決定。
3チームに分かれ次回までに企画を考えて来ることになりました。

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